Gimonさん
社会人になったので生命保険に加入しようと思っています。保険って複雑だし、正直何が良いか分かりません。どんな保険に入ったらいいですか?ってかそもそも必要なんでしょうか?
今回はこういった疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事を読んだら、独身のうちは保険はそんなに必要ないんだということが分かると思います。
僕自身、新卒で入社したのが生命保険会社で7年間(営業4年、本社3年)働いていました。なので、業界のことは結構詳しいです。
そんな元保険屋さんの僕は生命保険には入ったことがありません(厳密には医療保険は入っているが死亡保険ははいっていません)。
その理由について書いていきたいと思います。
元保険屋さんが生命保険に入らない理由
僕は生命保険会社に入社していましたが、これまで生命保険(死亡保障)に入ったことがありません。
なぜなら、保険に入る必要がないからです。
僕は30代ですが、結婚もしていませんし、もちろん子どもはいません。なので、僕が死んだところで、お金が必要か?と聞かれると必要なものは葬式代くらいです。
葬儀代くらいなら、今の貯金でなんとかなると思うので生命保険に入る必要がないんです。
僕が死んだ時にお金がなくては困るという状況であれば、保険に入ることも必要です。しかし、今の僕が死亡しても誰もお金には困りません。
(僕が死ぬことで彼女や友達、親とかは悲しんでくれたらよいなとは思います。)
「保険会社の人って保険に入らないといけないんじゃないの?」とよく言われますが、昨今、従業員の加入に関しては成績とならない保険会社が増えています。同じく、家族に保険を販売するのもNGな風潮になってきています。
日本人は保険に入りすぎている
保険会社で働いていた経験から言って、日本人は保険に入りすぎています。
そう思う理由としては、必要以上に保険に入っていたり、不要な保険に加入しているケースを多く見てきたからです。
もし、思い当たる節があるなら、即見直すべきです。
無駄な保障を買うということは、無駄なお金を払っていることと何ら変わりがありません。必要以上にお金を使うことはやめましょう。
何でこんなに無駄な保険に入っているか考えてみました。
- 昔の貯蓄性のイメージが残っている
- 『保険に入らなければいけない』という風潮
- GNP営業で保険に加入する
昔の貯蓄性のイメージが残っている
おばあちゃん世代については、『保険=貯蓄』と考えている人が多いです。
なので、保険は必要だし、必ず入っておいて方が良いという認識の方がめちゃ多いです。そして、それに影響され、保険の必要性だけ感じている子どもたちの世代一定数いるという感じです。
これは『養老保険』という保険のイメージなんですが、今は利率がかなり悪いので、ハッキリいって保険は貯蓄に向いていません。保険は保障として見る時代です。
『保険に入らなければいけない』という風潮
「新社会人になったら保険にはいるべき」という謎の風潮があります。
社会人になったからと言って、死んだら困る人もいないため、生命保険に入る必要はありません。
結婚して子ども生まれるから、奥さんが専業主婦になるからとかの理由なら生命保険も必要となってきますが、社会人になったらなぜ必要なのか、説明することはできません。
みんなも入っているからワタシも入らないといけないのかな?と思う人も実際に多いです。
GNP営業で保険に加入する
僕はマシな方だったと思いますが、営業ノルマが結構キツイので、保険加入のために営業の人たちはめちゃくちゃ頑張ります。
特に日本の大手生保で「生保レディ」に多いのですが、GNP(義理・人情・プレゼント)営業というので保険に入った人も多くいます。
いわゆる『付き合い』で入った保険なので、無意味な保険が多くなってくるんです。これに派生して、枕営業という話もちらほら聞きます。
生保レディで保険を多く売っている人ほど、プレゼント代などで多くの金額を使っています。GNP(義理・人情・プレゼント)での営業は生保レディにとってスタンダードなんだなと感じたことがあります。
独身なら不要な保険には入らない
必要のない保険に加入することは無駄金を捨てることと同じです。
『自分が死亡してお金に困る人はいるかどうか』で生命保険に入るか入らないかを決めることが大事です。
また、生命保険会社が販売している商品は主に3つです。
- 生命保険
- 医療保険
- 個人年金保険
僕のように結婚していないなら、必要なのは日額5,000円保証される医療保険くらいです。生命保険と個人年金保険はすべて不要です。
医療保険については、業界で働いていても人によって意見が分かれるところです。僕の経験としては、少額の医療保険くらいは入っていても良いということです。
安く加入できる若いうちに、終身医療保険は入っておいても良いと考えています。
生命保険と個人年金保険は不要
この2つはほとんどの人は不要です。
生命保険(死亡保障)は何度も言うように、「死んだら誰かがお金に困る」場合に入るものです。貯蓄としての保険はもはや不要。
個人年金保険に入るくらいなら、『全世界株式インデックス・ファンド』という投資信託で投資に回す方が税制面でも良いです。
僕ももう少し、金銭的に余裕が出てくれば始めようかと考えています。具体的には『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』という投資信託をする予定です。
医療保険は必要なら入る
僕は日額5,000円の医療保険に入っていますが、必要最低限は入っておこうと思いました。
先進医療特約といって、もし、重病を患った時にはハイテクの医療(先進医療)が受けられるようにしようと考えているからです。
先進医療については完全自己負担で、数百万円必要だと言われています。
高額療養費制度がある
医療保険についてあまり高額な保証が必要ないと思うのは、高額療養費制度があるからです。
各人の所得(収入)にもよりますが、簡単にいうと『1ヶ月に8~9万円を超える医療費は国が負担してくれる』という制度です。
例えば、ガンになって手術や色んな薬を投薬して1ヶ月に100万円かかった場合も、個人の支出は8~9万円で済みます。
なので、「医療保険そのものもいらないんじゃないの?」という営業マンもいます。
医療保障の財源がひっ迫しているので、「高額療養費制度の自己負担額が将来的には15万円くらいになるのでは?」という論調もあります。なので、個人的には最低限度で入っていることをオススメします。
将来的に加入しようと思っている保険
僕は結婚も考えているので、将来的には家族を作りたいと思っています。
なので、次の2つは将来的に加入しようと考えています。
- 収入保障保険(生命保険(死亡保障)の一つ)
- 学資保険
収入保障保険
死亡リスクに備えて、自分が亡くなった時に保険金が支払われます。この保険が良いのは無駄な保険料を支払わなくて良いからです。
必要な保証額というのは毎年減っていきます。なぜなら、子どもが成長するたびに必要保証額が減っていくからです。
例えば、子どもが大学を卒業するまでの保証が必要だとします。
0歳であれば、大学卒業までを想定して、22年間の保証が必要です。一方子どもが20歳であれば、2年の保証額で良いわけです。
つまり、子どもが成長するにつれて年々必要保証額は減っていきます。
それに合わせて、収入保障保険は年々保険金額が下がります。その分、保険料も安く設定されているので、理にかなった保証内容です。
最近では共働きも増えているので「自分が死亡した場合・結婚相手が死亡した場合」を想定して夫婦ともに保険に加入すべきです。稼ぎによって保証を変えましょう。
学資保険
これは子どもが入学や卒業するタイミングでもらえる積み立て型の保険です。
「子どものために貯金をしておこう」と思っても、日々の生活ではなかなか貯金はできないもの。
学資保険に入って積み立てをしておけば安心ですし、親が亡くなったら学資保険の保険料は支払う必要がありません(もちろん一時金は通常どおりでます)。
子どものライフサイクルに合わせて積み立てができる金融商品は今のところ学資保険だけなので、これはお世話になる予定です。
まとめ
今回の記事では独身の人には生命保険は不要ということについて書きました。
独身の人は基本的に生命保険に入る必要はありませんが、少し余裕があれば少額の医療保険に加入するのはアリです。
そして、最も大事なのは必要以上に保険に加入しないことです。
「必要ないのに何でこんな保険入っているんだろう?」という保険をかなりの数見てきたので、みなさんもご注意ください。
保険を見直しするなら、知り合いに頼むはNGです。なぜならGNP(義理・人情・プレゼント)営業になりかねません。保険を1社しか扱っていないところもNG。色んな保険会社を扱っている保険代理店で探すのが最も良い方法です。
もし無駄な保険に入っているのであれば即見直すべきです。放置しているとそれだけ無駄なお金を支払い続けることになり損失が拡大し続けます。無料で相談できるので保険代理店に相談しましょう。
対面ではなく、オンラインが希望ならこちらも無料で相談できる『保険ONLINE』があります。