Gimonさん
ネイティブ並みに英語がペラペラになりたいんですが、どうしたら良いですか?
正直、結論から言うとネイティブレベルの英語力は必要ないということです。
英語を話せるようになりたいと考えている人にこういった考えの人は多いと思いますが、完璧に英語を話せるようになる必要はありません。
僕自身、英語を話せますが中級か上級レベルであって、ネイティブレベルとは程遠い状況です。
それでも、インターナショナルスクールで働いていることもあり、仕事でネイティブの先生(アメリカ人・オーストラリア人など)と英語で仕事の話しをすることもよくあります。
日常英会話やビジネスで話すくらいの英語レベルであれば、だれでも到達できるとも思っています。
僕がネイティブレベルの目指さない理由はいくつかあり、この記事ではそれについて書いていこうと思います。
ネイティブレベルの英語力習得には時間と労力が必要
ネイティブレベルの英語を話せるようになるためにはかなりの時間と労力が必要です。
その時間と労力がほんとうにネイティブレベルの英語力を習得することに価値があるのか考えておく必要があると思います。
英語の習得をするためには2,000時間~3,000時間と言われています。
仮に2,000時間の学習時間が必要なら、1日3時間の学習時間を確保しても666日必要なので、約2年もの間学習し続ける必要があります。
これはあくまで、英語を習得なので、ネイティブレベルの英語力をつけるためにはさらに倍以上の時間が必要です。
ネイティブレベルの英語力をつけるためにはかなりの時間と労力、そしてお金も必要です。
英語圏の国に行くことは必須
ネイティブレベルの英語力をつけるためには、英語圏の国へ行って、そこで生活することが必須です。
ネイティブの生活や文化、スラングなどを理解しなければ、そのレベルまでに到達することはまず不可能だと思います。
インターナショナルスクールに小中高と10年以上通っていた人と一緒に働いています。もちろん、英語はペラペラです。
仕事で英語のお手紙やメール文を作ることがよくあるのですが、その人でもネイティブの先生に確認を取っています。
ネイティブの細かいニュアンスは分からないと言っています。
なので、親が英語のネイティブでない限り、日本にいながらネイティブレベルの英語力に到達することはほぼ不可能です。
英語学習のモチベーションが下がる時期が来る
英会話を続けているとかならずモチベーションが下がる時期が来ます。
英会話の上達には継続していくことが最も必要なため、目標が高すぎると途中で投げ出してしまう可能性がでてきます。
『ネイティブレベルの英語を話す』ということを目標にすることは悪いことだとは思いません。
しかし、その目標が高いと感じて諦めてしまうくらいならもっと低い目標を設定するべきですし、低い目標をクリアしていくことが言語学習の継続に必要なことです。
英会話の学習を継続するためのたった1つのコツ【習慣化する前にはこれ】英語を学ぶ目的は何かの方が大事
ネイティブレベルの英語力よりももっと重要なことは英語使って何がしたいのかということ。
それによって、必要な英語力が変わってくるからです。
- 英語で道を聞かれたら答えられるようにしたい。
- 外国人と英語で会話がしたい。
- 外国人の友達をたくさん作って、異文化交流したい。
- 外国時の恋人が欲しい。
- 将来的に海外に行って留学したいと考えている。
- やりたい仕事が英語必須なので英語を話せるようになりたい。
- 英語圏の国での永住権が欲しい。
1~7まで書きましたが、数字が上がっていくにつれて必要な英語レベルは高くなってきます。
しかし、どのレベルであってもネイティブレベルの英語力は必要ありません。
たとえ、永住権を必要とする場合でも、そこそこ生活ができるレベルの英語が話せていれば、何の問題もありません。
多くの人は「2.外国人と英語で会話したい」「3.外国人の友達をたくさん作って、異文化交流したい」ということを目的にしているのではないかと思います。
それが理由なのであれば、日常会話ができるレベルの英語力で十分です。
【具体的な使い方】英語を話すために『瞬間英作文』は必須です。ネイティブレベルの英語はネイティブ以外に通じない
英語を第二言語とする国の人と話す場合にはネイティブの英語が理解できない場合があります。
「外国人と英語で話したい」と思っている人って結構多いと思うのですが「外国人=英語ネイティブ」ではありません。
英語で会話している時に難しい表現を使っても、自己満足でしかないということもあります。
簡単な英語で簡単に会話することの方が大事
難しい表現はネイティブ、もしくは英語が得意な人にしか分からないので、簡単な英語で理解しあうことの方がもっと大事です。
ゲストハウスでアルバイトをしている時に、クロアチアのお客さんに次の質問をしてみました。
“Can you distinguish Japanese from other Asian people?”
「日本と他のアジア人を見分けることができますか?」
クロアチアのお客さんは『?』という顔をしていたので、言い換えて説明しました。
“Can you see difference between Japanese and other Asian people?”
そうすると理解してくれました。
僕はこの時に”distinguish A from B”という大学受験で習った英語を使いたかったのですが、難しい英語表現は意味がないことに気づきました。
難しい英語表現はコミュニケーションの弊害になる
僕が英語を話す目的は「外国人と英語で話して異文化コミュニケーションする」ことです。
だからこそ、難しい英語表現は時としてコミュニケーションの妨げることになり得るのです。
ネイティブとだけ話すのであれば、難しい英語表現を知っておくと会話の幅が広がるので便利ではあると思います。
ただ、こちらが英語ネイティブではなければ、アメリカ人やイギリス人などのネイティブは簡単な英語を使ってくれることがほとんどです。
世界の75%は外国語として英語を使用
じゃあ、ネイティブスピーカーとそうじゃない人の割合はどうなのかって話になりますよね。
世界の人口は約73億人、そのうち英語を話す人は15憶人です。さらにその15憶人のうちネイティブスピーカーはたったの3.8憶人です。
11.2憶人。これが英語を話す人の中で非ネイティブスピーカーの割合は約75%というわけです。
最初にも書きまいたが、ネイティブ並みの英語力が欲しい人はネイティブスピーカーになることが目的となっています。
英語を使って何がしたいかがとても重要です。
日常英会話レベルは誰にでも達成可能
ネイティブレベルの英語力を手に入れる必要はないですが、日常英会話レベルは誰にでもできるので挑戦してみる価値があります。
このレベルの英会話力があれば外国人とコミュニケーションをとって友達を作ったり、海外旅行では困らないくらいになっているでしょう。
- 外国人の友達を100人作る
- 外国で電車で隣になった人と英語で3時間しゃべる
- 地元の町を英語で外国人に紹介する
- 時々海外の友達とスカイプで会話する
これは僕がどれもやってきたことですが、30歳を過ぎてから英会話にフォーカスして勉強を始めて、できたことです。
40歳や50歳の方でも僕は日常会話レベルの英語をマスターすることはできると思っています。
中学英語をマスターする
中学英語を使って話せるようになったら、日常英会話ができるレベルだと思ってよいです。
日本にいて、これを達成するためには、『瞬間英作文』と『オンライン英会話』です。今、何人かに英語を教えていますが、『瞬間英作文』からしてもらっています。
このレベルになるとネイティブと話していて、分からない表現があれば「どういう意味?」と聞いて理解して、英語の知識をさらに広げることもできます。
このレベルに到達することができれば、英語を使って色んなことができるようになります。つまり、グローバルな人材として色んな選択肢を持てるようになります。
初心者におすすめのオンライン英会話比較ランキング【探し方のコツ】 【具体的な使い方】英語を話すために『瞬間英作文』は必須です。まとめ
この記事をまとめると以下のとおりです。
- ネイティブレベルの英語になるためにはかなり時間と労力とお金が必要
- 英語を学ぶ目的によって必要な英語力が変わる
- 英語を使う人口は多いが難しい英語表現よりも簡単で伝わりやすい英語を身につけるべき
- 日常英会話レベルがゴールでOK⇒これでもかなり英語を使ってできることが広がる
最近、僕はよく外国人バーに行くのですが、バーのスタッフとは英語で会話しますが、いろんな国の英語があるんだなと思います。
アメリカならアメリカ英語、イギリスならイギリス英語があるように、インドならインド英語、シンガポールならシンガポール英語があるという感覚を持っている人が多いです。
なので、英語のネイティブスピーカーでさえも自国の英語以外をクセのある英語だと感じるそうです。ネイティブスピーカーといっても色々あるんだなという印象です。