Gimonさん
日本の英語力は低いって言われているけど、実際に日本の英語力ってどの程度なんでしょうか?
今回は英語に関して日本人の英語力はどの程度なのか?ということについて書いていきます。
この記事を読むことによって『日本の英語力について世界と比較した現状』について理解することができます。
今回ランキングをしていくのはEF(Education First)社による世界100ヶ国を対象とした英語能力ランキングとなっています。
英語能力ランキング
EF社のランキングは英語のレベル別に5つのカテゴリーに分かれています。
- 非常に高い
- 高い
- 標準的
- 低い
- 非常に低い
これらのカテゴリー順にランキングを掲載していきます。今回掲載するEF EPIの結果は2020年のデータです。
英語能力ランキング:非常に高い
順位 | 国名 |
1 | オランダ |
2 | デンマーク |
3 | フィンランド |
4 | スウェーデン |
5 | ノルウェー |
6 | オーストリア |
7 | ポルトガル |
8 | ドイツ |
9 | ベルギー |
10 | シンガポール |
11 | ルクセンブルク |
12 | 南アフリカ |
英語能力ランキング:高い
順位 | 国名 |
13 | クロアチア |
14 | ハンガリー |
15 | セルビア |
16 | ポーランド |
17 | ルーマニア |
18 | スイス |
19 | チェコ |
20 | ブルガリア |
21 | ギリシャ |
22 | ケニア |
22 | スロバキア |
24 | リトアニア |
25 | エストニア |
25 | アルゼンチン |
27 | フィリピン |
28 | フランス |
29 | ラトビア |
英語能力ランキング:標準
順位 | 国名 |
30 | マレーシア |
30 | イタリア |
32 | 韓国 |
33 | 香港 |
34 | ナイジェリア |
34 | スペイン |
36 | コスタリカ |
37 | チリ |
38 | 中国 |
39 | パラグアイ |
40 | ベラルーシ |
41 | ロシア |
41 | キューバ |
43 | アルバニア |
44 | ウクライナ |
45 | マカオ |
46 | ボリビア |
47 | ジョージア |
英語能力ランキング:低い
順位 | 国名 |
48 | ドミニカ共和国 |
49 | ホンジュラス |
50 | インド |
51 | アルメニア |
51 | ウルグアイ |
53 | ブラジル |
54 | チュニジア |
55 | 日本 |
56 | エルサルバドル |
56 | パナマ |
56 | イラン |
59 | ペルー |
60 | ネパール |
61 | パキスタン |
62 | エチオピア |
63 | バングラディッシュ |
63 | グアテマラ |
65 | ベトナム |
66 | アラブ首長国連保湯 |
67 | ベネズエラ |
68 | スリランカ |
69 | トルコ |
70 | クウェート |
71 | カタール |
72 | ヨルダン |
73 | ニカラグア |
74 | モロッコ |
74 | インドネシア |
74 | バーレーン |
英語能力ランキング:非常に低い
順位 | 国名 |
77 | コロンビア |
78 | モンゴル |
79 | アフガニスタン |
80 | アンゴラ |
81 | アルジェリア |
82 | メキシコ |
83 | エジプト |
84 | カンボジア |
85 | スーダン |
86 | アゼルバイジャン |
87 | シリア |
88 | ウズベキスタン |
89 | カメルーン |
99 | タイ |
91 | コートジボワール |
92 | カザフスタン |
93 | ミャンマー |
93 | エクアドル |
95 | ルワンダ |
96 | キルギス |
97 | サウジアラビア |
98 | オマーン |
99 | イラク |
100 | タジキスタン |
日本の英語力推移:世界に比べてどんどん低下
日本は「低い英語能力」にカテゴリーされ、55位という結果です。
このEF-EPIでの成績において、とても残念な話なのですが日本のランキングは年々低下しています。
参加国も増えていることも一因ではありますが、2016年以降の英語能力を示すカテゴリーは「低い」に位置付けされています。
以下、日本の2011年以降の順位です。
年 | 順位 | 参加国数 | カテゴリー |
2011年 | 14位 | 44か国 | 標準的 |
2012年 | 22位 | 54か国 | 標準的 |
2013年 | 26位 | 60か国 | 標準的 |
2014年 | 26位 | 63か国 | 標準的 |
2015年 | 30位 | 70か国 | 標準的 |
2016年 | 35位 | 72か国 | 低い |
2017年 | 37位 | 80か国 | 低い |
2018年 | 49位 | 88か国 | 低い |
2019年 | 53位 | 100か国 | 低い |
2020年 | 55位 | 100か国 | 低い |
世代差がない
日本においては学校を卒業したばかりの20代と40代以上の成人の差があまりありません。
英語指導の改善が十数年行われていないことも指摘されています。
アジアにおける日本の順位
アジアの中であれば、9位とそこまで高くもないもののトップ10入りを果たしています。
他のアジア諸国は英語力が世界に比べてみるとそれほど高くないので、アジア全体的に英語力は低いという結果になっています。
順位 | 世界順位 | カテゴリー | 国名 |
1位 | 10位 | 非常に高い | シンガポール |
2位 | 27位 | 高い | フィリピン |
3位 | 30位 | 標準的 | マレーシア |
4位 | 32位 | 標準的 | 韓国 |
5位 | 33位 | 標準的 | 香港 |
6位 | 38位 | 標準的 | 中国 |
7位 | 45位 | 標準的 | マカオ |
8位 | 50位 | 低い | インド |
9位 | 55位 | 低い | 日本 |
10位 | 60位 | 低い | ネパール |
11位 | 61位 | 低い | パキスタン |
12位 | 63位 | 低い | バングラディッシュ |
13位 | 65位 | 低い | ベトナム |
14位 | 68位 | 低い | スリランカ |
15位 | 74位 | 低い | インドネシア |
16位 | 78位 | 非常に低い | モンゴル |
17位 | 79位 | 非常に低い | アフガニスタン |
18位 | 84位 | 非常に低い | カンボジア |
19位 | 88位 | 非常に低い | ウズベキスタン |
20位 | 89位 | 非常に低い | タイ |
21位 | 92位 | 非常に低い | カザフスタン |
22位 | 93位 | 非常に低い | ミャンマー |
23位 | 96位 | 非常に低い | キルギス |
24位 | 100位 | 非常に低い | タジキスタン |
EF EPIとは?
EF EPI英語能力指数とは、世界最大の英語能力ランキングです。毎年発表され、国際的な英語能力を比較するための指標です。
EF(Education First)はスウェーデンから始まった私立の世界最大級の語学学校です。
そのEFが提供しているのが、EPI(English Proficiency Index)です。日本語でいうと『英語習熟度指数』と訳すこともできます。
EF社のビデオではEF EPIは『事実上、国ごとの英語能力測定の世界基準になっている』と主張しています。
どんな人が受けているか?
世界100ヶ国の国と地域、18歳以上の成人のテスト結果が対象となっています。
完全無料で受けることができるので、オンライン環境さえあれば誰でも受けることができるテストとなっています。
2020年は100の国と地域から220万人が参加しています。
構成としては、平均年齢は26歳、男女比は半々、90%以上がEF生徒以外となっています。
ちなみに400人以上の受講者数がいない国は省かれています。
欧州の国が上位にランクイン
「非常に高い英語能力」に入るトップ12の国の中にヨーロッパの国は10ヶ国です。
EF社によるとヨーロッパ諸国の英語能力が高いのは、ヨーロッパという地域が交換留学や専門家の移動が多く、経済活動が統合されている地域であるためとしています。
これにプラスして、英語はそもそもヨーロッパの言語です。アジア人が英語を学習するのと、ヨーロッパ人が英語を学習するのはまったく違います。
つまり、言語的に英語の親族であるヨーロッパ言語話者は、アジア系の言語話者よりも学習時間が短く英語を習得することが可能です。
そのため、欧州の国が上位にランクインするのは当たり前と言えば当たり前です。
EF EPIの信ぴょう性
これに関してはある程度意見が分かれるところですが、僕個人の意見としては『ある程度信頼できるデータ』です。
このテスト結果については次のことが考えらます。
- 400人以上の受講者がいること国が対象
- 英語学習者が簡単に受けられるテスト
- 国よって偏りに差がある
400人以上の受講者がいる国が対象
400人以上の受講者がいないと対象の国と地位になりません。
データの信ぴょう性として、数多くの人が受けていることを条件としているので、ある程度は信頼ができるデータと言えるでしょう。
英語学習者が簡単に受けられるテスト
このテストを受ける人は、英語を勉強している人です。
英語学習に関心がある人が受けているので、英語をすでにマスターしている人や英語の学習に全く興味ない人は受けていません。
EFも言っていますが、国全体のレベルを図るテストではないということが言えます。
国によって偏りに差がある
例えば、平均年収が低い国のEFテストを受けられる人を考えた場合、その国では高所得者しか受けることができません。
- インターネットにアクセスできる環境があること
- PCを持っていること
- 英語教育を受けられていること
上記の3点を満たすことが可能な人は、低所得層が多い国にとっては富裕層に該当する人物となります。
また、ドイツやオランダなど英語に近い言語で、18歳以上の人が英語学習に興味を持っている人を想像してみてください。
- 英語を教える仕事に就きたい人
- 英語圏の国にいって仕事をしたい人
おそらく、こういった英語を使って何かをしたい層が多いと簡単に想像できます。
このように「高所得者」だったり「英語で仕事をしたい人」だったりと国よってバラツキがあるデータでもあります。
最後に
その他、この結果で示されているものとして、次のことが言われています。
- 男性より女性の方が点数が高い
- 若年層と高齢層に分けた場合は若年層の方が英語能力が高い
ちなみにですが、EF SETは無料で受けることが可能です。自分の英語能力が分かるので、一度受けてみてはいかがでしょうか?