- 生保総合職は限界。異業種で働いてみたい!
- 生保総合職から転職って成功するのか?
- 生保総合職の具体的な転職先ってどこになるの?
今回はこんなお悩みについて書いていこうと思います。
僕も20代の頃は、大手の生命保険会社(T&Dホールディングスの傘下の会社)でバリバリ働いていました。トータルすると7年働きました(営業が約4年半、本社が約2年半)。
僕自身も生保総合職からIT系の広告会社に転職したので、「生保総合職が転職を成功させるコツ・生保総合職の具体的な転職先」について書いていきます。
この記事を読むことによって、「生保の将来性って?」「やっぱり生保ってやめた方がいいの?」「これからどうしたらいいの?」という悩みを解消できます。
実は結構な割合で『辞めたい・・・。』と思っている生保総合職は多いという事実もあることをまずは知りましょう。
早くオススメの転職エージェントを知りたいって方は生保総合職が転職するためオススメエージェント3つ!を先に読んでくださいね!
保険会社から異業種への転職者は増加傾向
リクルートエージェントに登録した金融業界で働いている人のグラフです。
生保で働く人の登録者数もかなり多くなってきていて、2008年と比較して2017年度では5倍以上の登録者数となっています。
これはもう1社で会社人生を終える時代は終わりにきていることを意味していると感じます。
20代生保総合職の転職理由
僕自身が20代の時に会社を辞めようと思った理由を書きたいと思います。
これは僕に限った話ではなくて、当時一緒に働いていた同期や大学で同じ生保を含む金融系に就職した友達とも共通する部分です。
- 生保業界が先細りなので、先行きが不安
- 出世したところで、家族と過ごす時間が少ない
- 自分がどうやって生きたいか分かってきた
- 仕事のための仕事(ムダな仕事が多い)
- 忙し過ぎて、自分の時間を持つことができない
生保業界が先細りで、もはや安定業界ではない
それ以外にも生保業界が不安な要素は結構あると感じます。生保業界が今後、安泰ではない理由は以下の通りです。
- 人口が減少するため、契約件数が減少していく
- 分かりやすい情報が出回り、加入者が「保険に入りすぎている」ことを自覚するので、保険金額が伸びない
- 業界的な契約高は変わらないのに、販売チャネルが増え続けている
- 銀行窓販や生損保の垣根が低くなり、同じ金融業界で競争が激しくなっている
⇒自社の営業社員より自社の売り上げが優先されている。
つまり、従来的な売り方を急激に変えられない大手生保はどんどん縮小していくことになる可能性は高い。
特にかんぽ生命は売り上げが縮小していく可能性は非常に高いかなと思います。
生存保障などの新しい商品の開発に力を入れていますが、販売チャネルが増えていて、今や家電量販店でも保険の営業をしている状態です。
競争が激化しているので、大手生保と言ってもこれまでどおり安泰ではないことは明白です。
出世したところで、家族と過ごす時間が少ない
結局のところ、出世をしていく社員は仕事に多くの時間を使っています。そして、そういう人材は上の世代に気に入られやすい。
なぜなら、課長や部長や支店長と言われる人たちもそういった働き方をしてきたからです。
だから、家族と過ごす時間がどんどん少なくなってきます。正直、この現代社会で家族との時間を犠牲にしてまで働く意味があるのかな?と疑問に思います。
そこに幸せがあるかと考えたら、僕の結論は「そこに幸せはない」だったので保険会社を辞めました。
僕が生命保険会社で働いていた時には、特に営業職の場合だとこの傾向は強いように感じます。
生命保険会社の本社であれば、世間が言っているようなワークライフバランスも比較的取りやすいかもしれません。
それでも、役職者の多くは残業が労働時間に関わらなくなるため、かなり遅くまで仕事をしている傾向があります。
自分がどうやって生きたいか分かってきた
社会人2年目や3年目にもなると、自分がどうやって生きたいかが分かるようになります。
だからこそ、どうやって生きていくかを基準に仕事を選ぶべきだし、今の仕事が自分の生き方に合わないなら別の仕事を選べばいい。
世の中も変わってきているし、変化があるということは、今のこの瞬間にも新しい仕事がどんどん増えています。
僕自身がどうやって生きたいかが分かり、『今の仕事じゃ無理』だと思って生保総合職を辞めました。
周りから「もったいない」と言われましたが、今はまったく後悔していません。
仕事のための仕事(ムダな仕事が多い)
大手になればなるほど「これ必要な仕事?」「こうやったらもっと効率化できるのに」という仕事があります。
- 誰に指示されてしているのか分からない毎日のムダな会議
- 形骸化した意味のない朝礼
- 誰のためにやっているのか分からないデータ入力
「何のためにやっているの?」というような仕事が保険会社では多いですよね。
こんな仕事に自分の人生の貴重な時間を費やしていると思うと、辞めたくなることが何度もありました。
忙し過ぎて、自分の時間を持つことができない
僕の先輩や同期ではこれを理由に辞めていく人が多かったです。
それでもある程度は入社した時に覚悟していると思いますが、やはり人生を有意義に過ごすために自分の時間を持つことも大事です。
以下は僕の1~3年目までの実体験ですが、こんな感じでした。
- 毎朝8時出社、21時退社が基本
- 保険のキャンペーン月は毎朝7時出社、22時退社が基本
- 土日のどちらかは事務処理もしくは営業で出社(もちろん、平日に代休なし)
- 専門課程試験、応用課程試験、変額保険販売、生命保険大学6科目、生命保険講座8科目、計15の資格取得のために土日や平日のスキマ時間で勉強
- 休日は社内のゴルフやバーベキュー、労働組合の旅行に強制参加
仕事以外でも貴重な自分の時間を仕事関係のために使います。
そのおかげでかなりメンタル的に鍛えられましたが、それよりも自分の時間は自分に使いたかったですね。なので、辞めました。
生保総合職は転職に有利!転職先が欲しい人材!
転職活動をしていて思ったのが、生保総合職が転職するとかなり有利です。
なぜなら、生保総合職に就職するためには、有名大学への合格・大手企業への就職という2度の成功事例があるからだと思います。
生保総合職はポテンシャルが高い人間だというイメージがあるようです。
転職エージェントいわく、特に20代であれば生保総合職はかなり有利だとのことです。
転職先の生保総合職の期待度を利用する
さきほども書いたように、世間的に生保総合職のイメージは「高学歴の学生の中から大企業の狭き門に入れた優秀な人材」です。
実際に僕がいた生命保険会社はそんな人材ばかりでした。
しかも、保険会社の激務にも耐えられるタフさやメンタルの強さも持っているし、違う分野でも結果が残せそうな印象があるようです。
僕も実際に面接では「我慢強そう」「事務処理能力が高そう」とか、そういった言葉をいただきました。
相手の期待度を利用して、転職を有利にすすめることができます。
では、どのような転職先があるのでしょうか?次に書いていきます。
生保総合職はどのような業界が転職先になるか?
リクルートエージェントやDODAに行った時には年齢によって転職先が変わると言われました。
年齢によって30歳以上、29歳以下によって転職先が変化するようです。
生保総合職30代の転職先は「金融業界」がメイン
30代の場合は、生保や損保、銀行、証券会社、リース会社などの金融業界がメインでの転職になる傾向があるようです。
それは次のような理由があるからです。
- 結婚して家庭があるため、転職先も安定した会社が優先的になる
- 生保で身につけた知識や経験が、同業種だと活かしやすい
- 転職先も30代の場合は即戦力を求めている
新しい業界への転職はなくはないですが、同じ金融機関への転職が多いのは事実です。最も転職しやすいからです。
ただ、最近では30代でも職種はそのままで、業種を変えている人も増えていると思います。
例えば、保険の営業職であれば、営業はそのままで、IT系や人材系の営業職になるパターンです。
使う能力は変えずに、扱うものを変えるという感じですかね。
生保総合職20代の転職先は「金融業界以外」がメイン
先輩や後輩、同期で20代で転職する人は金融業界以外へ転職する人が多いです。
『自分のやりたいことに一から挑戦しよう』と業種にとらわれずに、転職活動をしている人が多いです。
他業界に挑戦するのは以下のことを考えています。
- 今の生保総合職のブランド力がある
- 生命保険業界の将来性が不安を感じている
具体的な業種としては、IT業界、コンサルティング、不動産、メーカーが多いです。
特に稼ぎを求める人はIT業界に転職する人が多い印象です。
27歳以下は転職先に歓迎される
「27歳くらいまでだったら、転職にはかなり有利ですよ」と転職エージェントに言われたのを覚えています。
大手の企業でさえも、まだまだスタートに立ってやれる年齢と判断されるそうです。いわゆる第二新卒の枠組みに入る年齢ですね。
しかも保険会社で磨かれたメンタリティや社会人の基礎ができている状態なので、どの会社も欲しがるとういワケです。
生保総合職はマジで転職業界では激熱案件なのだそうです。
27歳以下の生保総合職はIT系、Web系、広告系、ベンチャー系へ転職するケースが多い
27歳以下で転職する同期や先輩、後輩にはIT系、Web系、広告系、ベンチャー系に転職する人が多かったです。
生保業界は悪い言い方をすれば、堅苦しい業界です。長い歴史がある分、それは仕方ないのですが、IT系、Web系、ベンチャー企業は柔軟な働き方ができる業界です。
- 履歴書は手書きでなくてもよい
- 副業が自由にできる
- 残業がほぼない
- リモートワークができる
- 転勤がない
- 服装も自由
- 髪型も自由
上記のことがすべてIT系などの会社に当てはまるわけではありませんが、生保業界と比べてかなり柔軟です。
生保会社はルールにがんじがらめですが、ルールに縛られずに自由に働きたい若手にはピッタリです。
27歳以下の生保社員なら業界の経験・スキルがなくても問題ない
27歳以下の転職に関しては業界の知識・スキルを必要としていません。
新卒と同じようにポテンシャルで採用されるケースが多いからです。
それと辞める理由を明確にしておくことも大事です。冒頭にも書いたように人生設計が変わったり、どういう働き方をしてきたいかを明確に答える必要があります。
だからこそ『自分が理想とする生き方』を明確にしておく必要があります。
公務員や学校職員になるケースも結構ある
IT系、Web系、広告系、ベンチャー系以外で人気なのは公務員と学校職員です。
公務員は基本的に安定していて、同じ理由で学校職員になりたい生保総合職もそこそこの割合でいたことを覚えています。
営業だったらノルマはキツいし、本社でも部署によっては常に締め切りに追われているような仕事をすることになります。
加えて、上司の厳しい詰め、人間関係、出世争い、常に最上級のストレスと隣り合わせな業界ですからね。
それに耐えかねて転職するケースです。
生保総合職から転職する2つのコツ
生保総合職から転職するための2つのコツをお伝えします。
それは、、、
- 自分がどんな生き方をしたいか決める
- 転職エージェントを利用する
ということです。詳しく書いていきます。
自分がどんな生き方をしたいか決める
何度も書きますが、自分は何がすきでどういうライフスタイルをしたいか決めることが大事です。
1社目が生保会社なら、その働き方を基準にして、自分に何が必要で何が必要でないかを決めることができます。
例えば、僕の場合で必要なものを考えると、
- 彼女と電話したり、デートする時間
- 一人暮らしする部屋
- 必要最低限の収入
- 必要最低限の友達
- 一日8時間の睡眠時間
- 毎日ブログを書く時間
- 自己研鑽のための本を読む時間
必要ないものなら、
- 毎日往復2時間以上かかる通勤時間
- 残業時間
- 飲み会の2次会 ※1次会だけ参加
- 複雑で煩雑な人間関係
- 激しすぎる競争意識
これが僕の保険会社にいて感じた必要なもの、必要じゃないものです。
こういった整理をすると、どういう人生を送りたいか見えるハズ。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは絶対に使った方がいい。
僕の場合は、最初どうしていいか分からないまま自力で活動をしていましたが、初の転職だったので、何をどうしていいか分からなかったです。
仕事もしていたのでうまく行動に移せていなかったです。
転職エージェントを利用するメリットは以下のとおり。
- 自分が理想とする生き方をうまく言語化してくれる
- 自分の理想とする生き方ができそうな仕事をプロの目で紹介してくれる
- 具体的な履歴書や職務経歴書の書き方を教えてくれる
- 面接対策もしてくれる
- 労働条件などを交渉してくれる
- 上記のことを完全無料でしてくれる
転職をする時に転職エージェントを使わない理由がありません。
履歴書や職務経歴書の書き方だけでも、かなり利用するメリットがあると感じました。
生保総合職が転職するためオススメエージェント3つ!
転職をする際に、転職エージェントを利用することがかなり頼りになります。
僕は5つの転職エージェントに登録しました。理由としては、次のとおり。
- それぞれの転職エージェントで紹介できる会社が違うと思ったから
⇒見込み先の拡大 - 1社だけにしないことによって、本当に言っていることが正しいか見極めたかったから
⇒リスクの回避
転職エージェントのことを信用していないわけではないですが、いろんなエージェントで話を聞いて、情報を整理することも大事だと思います。
オススメされる転職先は同じところもあれば、違うところもあったので、5つの転職エージェントを使うことによって可能性が広がりました。
なので、転職を開始するのであれば、最低でも2~3社の転職エージェントは使うべきです。
特によかった3つのエージェントを紹介します。
大企業へ転職するならリクルートエージェント
こんな人にオススメ
- 年収アップも視野に転職したい人
- 色んな職種や業界を紹介してほしい人
- 色んな業界の大手・中堅企業に転職したい人
- 自分に有利な転職先を知りたい人
実際に利用した感想
- 自分の考えに合った仕事をすぐに紹介しくれた。
- 転職エージェントがどのようなサービスしてくれるのか知ることができた。
- 履歴書・職務経歴書の添削、業界情報の提供など、転職サポートが充実していた。
転職活動が初めてって人にはまず初めに行くべきところかなと思います。
丁寧に転職活動のやり方を教えてくれるし、手厚いサポートがあるので、自分の転職するイメージが初めての人でもわかります。
僕はリクルートエージェントで添削してもらった履歴書・職務経歴書を転職活動中はずっと使っていました。
充実したサポートが必要ならDODA
こんな人にオススメ
- 手厚い転職サポートが欲しい人
- 特にベンチャー企業を業界関わりなく検討してみたい人
- どの求人が自分に合っているかをじっくりとカウンセラーと相談したい人
実際に利用した感想
- 自分の生き方を理解してうえで、それに合致した求人を厳選して紹介してくれた。
- 多くの求人がある中で、プロ視点からある程度絞り込んでくれた。
- 面接での対応方法を教えてくれた。
業界的にリクルートエージェントの次に大きい会社です。
求人数ももちろん多いのですが、求人に対するアプローチの方法を明確に教えてくれた印象があります。
効率的な転職活動をしたい方にはオススメです。
20代で転職するなら第二新卒エージェントneo
こんな人にオススメ
- 生保、いや金融業界以外に転職したい人
- 20代で転職を考えている人(特に2~5年目くらいの人)
- 細かいサポートが欲しい人
実際に利用して感想
- 20代に特化した会社なので、20代の転職をかなり理解しているため、安心感があった。
- アドバイザーのサポートが最も手厚くこちらの意向をかなりくみ取ってくれた。
⇒メール対応や電話対応も細やかに対応してくれました。そういう社員教育をしている印象を受けた。 - 自分の生き方に賛同してくれた。
第二新卒転職エージェントneoは20代の転職の穴場なのだと思います。
ここの担当者がとても良い印象だったし、自分の生き方について最も理解をしてくれた感じがしました。
ネットの情報があまり良くなかったのですが、ちゃんと自分の足を運んで行った甲斐がここにはありましたし、いくつか紹介もいただきました。
最後に:生保総合職の転職の流れ
転職エージェントを活用した転職の流れは、以下のとおり。
- 転職エージェントへの登録
- キャリアアドバイザーとの面談
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 求人の紹介・面接対策
- 求人への応募・面接選考
- 内定・退職交渉・入社
転職エージェントに行くとどうようのことを教えてくれますが、いったん流れを整理しておきましょう。
転職エージェントへの登録
転職エージェントに申し込む時に『希望の年収、業種、職種、時期、勤務地』などを入力します。
ここは自分の希望なので、少し無理かなと思うような内容でも自分の希望を書いてみましょう。
キャリアアドバイザーとの面談
次にキャリアアドバイザーとアポを取得して面談をします。
面談では専属のキャリアアドバイザーが経験やどのように働き方を考えているのか確認してくれます。
そこでプロの目線から見た、自分の考えに合った求人を探してくれます。
履歴書・職務経歴書の添削
後日、履歴書や職務経歴書を送付して、添削してくれます。正直これだけでも転職エージェントを使うメリットがあるのではないかと思います。
求人の紹介・面接対策
履歴書・職務経歴書の添削とほぼ同時期に進行しますが、自分にあった求人を紹介してくれます。
そして、面接で人事から「採用したい」と思われるような面接の対策をしてくれます。
求人への応募・面接選考
自分の考えに合致した企業へ横暴します。
ここではキャリアアドバイザーから推薦状が出るので、これも非常に大きなメリットです。
内定・退職交渉・入社
内定が出た後は入社をいつにするかということを決めます。
いつ会社を辞めて、どうやったら円満退社ができるかなども、キャリアアドバイザーが大きな力になります。
ここまでの流れはすべて無料で行ってくれます。転職エージェントを活用してうまく転職をしていきましょう。