『English Grammar in Use』を用いて、瞬間英作文トレーニングをしていきます。
今回のテーマは『had betterとit’s timeの使い方』です。
shouldとhad betterの細かい違いやIt’s timeの仮定法過去の使い方を学んでいきます。
挑戦するなら繰り返し、声を出して練習することで意味と使い方をマスターしていきましょう。
声が出せない状況なら口パクで、身につけられることも多いです。
had betterとit’s timeの使い方
had better (I’d better / you’d better)
『English Grammar in Use』では次のように説明されています。
it is advisable to do it. If I don’t do it, there will be a problem or a danger
「それをした方が望ましい。もしやらなければ、問題や危険が生じるだろう」と記載されています。
大学受験英語で習うと思いますが、その際に「~した方が良い」と日本語訳されている参考書が多いと思います。
しかし、ニュアンス的には「~しないとヤバいよ」くらいの感じです。
S + had better + (動詞の原形)
否定文では次の形となります。以下の形となります。
S + had better not + (動詞の原形)
- 省略形:I‘d better = I had better, you‘d better = you had better
- hadは過去形ですがhad betterは過去ではなく現在、もしくは未来のことについて語られている
- had better toとはならない。※『to 動詞』ではなく『動詞の原形』がhad betterの後ろにくる
had betterとshouldの違い
『English Grammar in Use』では以下のとおり説明されています。
Had better is similar to should but not exactly the same. We use had better only for a specific situation, not for things in general. You can use should in all types of situations to give an opinion or give advice
『had betterはshouldと似ている表現だが、全く同じではない。had betterは特定の状況で使われるが、一般的な事象については使われない。shouldはどちらの状況でも意見を言う時やアドバイスをする時に使うことができる。』
【例文】
- It’s late. You’d better go. or You should go.
⇒特定の状況なのでhad betterもshouldも使える
「遅くなりました。あなたは行ったほうが良い」
- You’re always at home. You should go out more often.
⇒一般的な事象のためhad betterは使わない
「あなたはいつも家にいる。もっと外に行った方が良い。」
shouldは「~すべき」、had betterは「~した方が良い」と学校で習うのですが、実は日本語的なニュアンスは逆でhad betterの方がキツイ表現です。
さきほど書いたようにhad betterは「~しないとヤバいよ」くらいのニュアンスなので、脅しに似た表現です。
It’s timeの使い方(仮定法過去を含む)
It’s timeは「~する時だ」といなり、使い以下が基本の形です。
It’s + time (for 人) to do
仮定法過去として使う場合は、以下の形となり日本語に訳すと「もう~する時間だ」という意味となります。過去形を使っていますが、現在を表現します。
It’s + time + S + 過去形
『English Grammar in Use』では次のような記載があります。
It’s time somebody did something = they should have already done it or started it.
「It’s time somebody did something=言われた人はすでにするべきだったし、始めるべきだった」として、批判や不満をいう時に使うと書かれています。
もう少し掘り下げると、「しているはずなのに、何でしてないねん」とういニュアンスが含まれています。
【例文】
- It’s time you went to school.
「もう学校へ行く時間だ」
※「学校に行く時間なのに何で行ってないねん」というニュアンス - It’s time you made a decision.
「もう決断する時間だ」
※「決断している時間なのに何でしてないねん」というニュアンス
highを使って『It’s about high time S 過去形』とすると「~してもよい時間だ」となり、aboutを使って『It’s about time S 過去形』とすると「そろそろ~してもよい時間だ」という意味になります。
『English Grammar in Use』で『瞬間英作文』
We‘d better stop for petrol soon. The tank is almost empty.
※イギリス英語でガソリンはpetrol
You don’t look very well. You‘d better not go out tonight.
I‘d better phone Chris, hadn’t I?
It’s a great film. You should go and see it.
※行っても行かなくても良い。
The film starts at 8.30. You‘d better go now or you’ll miss the beginning.
※行かないとヤバいこと(始まりを見逃すこと)になる。
It’s time for us to go.
It’s time we went home.
It’s time they were here. Why are they so late.
The situation can’t continue. It’s time you did something about it.
“Jack is a great talker, but it’s about time he did something instead of just talking.”
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このページの使い方
※すでに使い方を知っている人はこれを読まなくてもOKです
瞬間英作文トレーニングと同じやり方で勉強していきます。ポイントとなる『第1サイクル』と『第2サイクル』を記載します。
第1サイクル
長く考えることは禁物。答えがでなくても1文あたり10秒程度で英作文を頭の中で作る。
簡単な文でも必ずやる。力のある人でもとっさに答えた英文で、時制や三単現の”s”など細かい間違いは起こりやすいため。
瞬間英作文で最も重要なトレーニング。英文を何回か繰り返し口に落ち着ける作業をする。まず何度か文構造や意味を理解しながら文章を見ながら音読し、その後、文章から目を離して声に出す。
※何十回と繰り返す必要はありません。
最後は10の日本文を連続して、1回ずつ英作文します。第1サイクルではすんなり行かなくてもかまいません。特に言いにくかった文や口に落ち着きにくい文を補強練習しておきましょう。
第2サイクル以降
第2サイクル以降は同じステップです。
第1サイクルでは最後だったステップを最初に行います。この段階ですらすら読めなくても構いません。
英文を見ながら数回音読し、馴染んだところで目を上げて暗証します。文の構造・意味を理解しながらするようにします。
瞬間英作文については以下のページも参考ください。
【具体的な使い方】英語を話すために『瞬間英作文』は必須です。参考にしている教材
この記事は『English Grammar in Use』を参考にしています。使い方は書いているとおり『瞬間英作文』を参考にしています。
『English Grammar in Use』で瞬間英作文ができたら良いなと思ったので、このブログで作っています。
詳細が気になる方は、本家の教材も参考にしてみてください。
English Grammar in Use
瞬間英作文