総合職
- 生保で働いているけどメンタルやられそう。
- 自分が悪いのは分かるけど、上司の詰めが正直しんどい。
- 毎日帰りが遅くて、体力的に土日に何もできない。
こういった状況があれば、生保を辞めてもいい、というか辞めるべきです。
この記事では生保総合職が抱える悩みと逃げるべき(辞めるべき)タイミングについて書いていきます。
僕は生保総合職として7年働き(営業計4年半、本社事務2年半)、IT系企業経て、今はインターナショナルスクールでマネージャーをしています。
今はとても充実した毎日を過ごしていますが、生保総合職の時は結構大変な日々を送っていました。
生保総合職として働くことは素晴らしいことですが、メンタルを病む人も多く見てきました。人間は体が資本なので、メンタルが崩壊するくらいなら仕事は辞めるべきです。
もし、生保総合職で『ツライ』と感じている人がいれば、メンタル病む前に見てください。
生保総合職のメンタルがつぶれる理由
生保総合職で、入社後の研修でメンタルが潰れていく人も見ましたし、配属された部署でメンタルが崩壊した(鬱と診断された)同期も見てきました。
10歳年上の先輩が鬱や何らかの精神疾患を患っているのを見たこともあります。
生保総合職がどういう理由でメンタルが潰れていくのか書いていきたいと思います。
ノルマがキツイ
営業職であれば、毎月のノルマの達成が結構きついです。
契約を1件も取れない月があろうものなら、報告する最終日の前日は夜に寝られないこともありました。
たぶんこれが続くと鬱などの精神的な病気になっていきます。
僕の場合、前年度と同じ実績を出しても僕自身の評価は50%というあり得ない年間責任額を渡されました。
前年度と同じ営業基盤で、前年比100%でも半分しか達成できていないという評価です。
営業の場合は、配属される支社によって有利不利にかなりの差があるため、社内政治力は生保総合職にとって必須です。
上司の詰めがヤバい
上司の詰め方が精神的に追い込むようなやり方の人も生保業界には結構います。
そうでない人もいるのですが、事務系総合職であれ営業系総合職であれ厳しい上司がいると毎日が地獄のように感じます。
特に事務系総合職の場合、営業のように離れて過ごす時間がなく逃げる場がないので、キツイと思います。
僕の同期で、毎日のように机をバンバン叩かれてメンタルが病んだヤツがいて、結局会社に来なくなり音信不通になったヤツもいました。
どんどん部下が辞めたり、鬱になったりしている役職者がいるような会社は、ブラック企業と言って良いです。
できる人が多くて劣等感を感じる
生保総合職は学歴を見てもすごい人たちでいっぱいです。
その中でしのぎを削っているので、めちゃくちゃ仕事ができる人たちが多いことも生保総合職の特徴の一つです。
だからこそ、自分が全然イケていなくて劣等感を感じることも多々あります。
そのため『あの人はできているし、自分ができないことが悪いんだ』という思考に切り替わると日々が辛くなります。
顧客対応が結構キツイ
営業の場合の話ですが、理不尽なことで苦情になるケースも結構あります。
契約に入れなかったり、条件付きの契約となったり、保険金や給付金がでないことなどでよくクレームとなります。
僕は関西出身なのですが、1年目の配属先は神奈川県でした。そこで、クレームとなったのが『お前の関西弁が気に食わん』ということです。
おそらく、奥様に進められて保険に入ったので、何かしら言ってやりという気持ちからそういうクレームになったのだと思います。
笑ってしまいそうになるクレームですが、ホントに細かなクレームが頻繁に起こり得る業界です。
セクハラやパワハラが酷い
セクハラやパワハラがあって、表面化され、みんなに知られているものであれば、マシだと思います。
もっとヤバいのはセクハラやパワハラがあっても、もみ消されるパターンです。
これも意外と見かけることがあるのではないでしょうか?
ホントに色んなことを見聞きしてきましたが、一例をあげたいと思います。
新卒の女の子が飲み会の後に直属の上司からキスをされて、その女の子は別の配属先になり、結局会社を辞めました。
この課長はどうなったかというとお咎めなし。結果的にその女の子が誘ったから課長がキスをしたということになっていました。
その女の子の同期が言う話とはまったく違っていて、正直隠ぺいされたしか思えなかった記憶があります。
こうやって、決定的な証拠がない限り、役職者の都合の良いように意思伝達され、セクハラやパワハラはもみ消されます。
生保総合職を辞められない理由
『生保業界』を辞めるに辞められない人も結構多いと思います。それは、多分次のような理由です。
- 給料が良い
- 良い会社で働いているという社会的ステータス
- 正直モテる
給料・福利厚生が最強
生保総合職は給料が良いのは間違いありません。他の業界と比較してもかなり給料は良いのではないかと思います。
生保で勤務している時には2年目で約480万円、4年目で600万円強を年間でもらっていました。役職がつけば年収1,000万円を超えている人ばっかりです。
さらに僕は横浜の街のど真ん中に住んでいて、10万円くらいの家賃は8~9割は会社負担です。つまり、年間で100万円くらいはプラスでもらっているようなものです。
これがあるため、退職という選択に躊躇してしまうのは当たり前といえば当たり前です。
良い会社に就職しているというステータス
生保総合職を辞めた時に、周りの人から言われたのは「良い会社なのにもったいない」です。
これが最も多い意見でした。
なので、周りから「良い会社だし、もう少し頑張ったら」とか「会社が君の成長にお金をたくさんかけたからもう少し考えたら」とか言われます。
でも、そんなのはメンタルが正常であることが前提の話です。
正直、女性にモテる
生保総合職は結構モテるので、これも辞められない理由の一因になっているかもしれません。
生保総合職あるあるだと思うのですが、奥さんにキレイな人が多いです。
まあ、さきほど書いたように『稼ぎが良い』『社会的なステータスが高い』となれば、女性の結婚する条件を生保総合職であるだけでいくつかクリアしています。
めちゃくちゃハッキリいうと、生保総合職であれば、顔が多少良くなくても、キレイな女性と結婚する確率は高いです。
ただし、女性の場合、生保総合職だからと言ってモテるわけではなさそうです。。
メンタル潰れる前に生保総合職を逃げてもいい
僕個人の意見としてはできるところまで頑張れば良いと思います。なので、単に『しんどい』とか『ツライ』とかが理由で辞めるのはもったいないと思います。
なぜなら、生保総合職を通じて社会人としてのかなりの経験値を積むことができるからです。
ただ、メンタルが潰れるほどしんどいなら辞めた方が良いのは間違いありません。身体を壊すほどに追い込まれているなら辞めるべきです。
会社は身体が壊れても何もしてくれない
身体が壊れたところで、会社が何かをしてくれるわけではありません。
補償金を出してくれるわけでもないし、継続的な雇用はあるけれど、これは会社が簡単に社員を辞めさせられないからです。
そして、給与は間違いなく下がります。
こういう場合、会社側としては『身体が壊れて可哀そうだけど、正直、やってもらうポジションがない』つまり会社としては『退職して欲しい』というのがホンネです。
何もしてくれないどころか、辞めて欲しいとさえ感じる環境になる前に手を打つべきです。
生保総合職で通用しなくても問題ない
生保総合職で営業であれ、事務であれ、転職して違う会社にいったら『前職よりうまくいっている』という例は腐るほどあります。
営業であれば、その会社のルールの中で競い合っているだけなので、営業成績が悪いからと言って、仕事ができないわけではありません。
人事部や企画部など事務の場合も同じことが言えます。
そもそも生保総合職は、有名大学に進学して、生命保険会社に就職しているエリートなので、一つの会社で負けたって大丈夫。
別の道も全然あり得るし、若ければ別の業種や別の業界でも良い。
30代や40代、場合によっては50代でも就職氷河期の優秀な人材を確保しようという動きが活発になっています。
自分が潰れる前に、変われるチャンスはいくらでもあります!
石の上にも三年だけど、、、
怒られるのが嫌とか、仕事で泣いたとかでなければ、辞めるのはもったいないと思っています。
『石の上にも三年』と思ってやってきたけど、仕事のしんどさや仕事のやり方を生保業界で経験したことは、それ以降の人生に役立っていると感じます。
でも、何度も書くように、メンタルが潰れるくらいなら『石の上にも三年』は考えてはいけません。
一度、メンタル的な疾患にかかってしまうと、回復するまでにかなりの時間と治療が必要になります。その後の生活に支障が出る可能性も十分あり得ます。
僕も次のような身体の異変があったことがあります。
- 不安で仕方なく、眠れなかった。
- 38℃以上の熱が1ヶ月続いた。
- 電車に乗ると吐き気に襲われることが多くなった。
メンタル的な疾患は今までなったことはないですが、結構ギリギリのところで耐えていたと思います。
こういった症状があった場合は、マジで我慢せずにメンタルクリニックなどに相談した方が良い。
メンタルがキツイなら立ち止まって良い
結婚していても、子どもがいても、もし本気でしんどいならばいったん立ち止まって休むことも大事。
仕事を休職することも、辞めてしばらくのんびりすることも、身体のことを優先的に考えて必要であればするべきです。
体に不調があるのに無理して続ける状況だけは避けて欲しい。
メンタルが病みそうな人ほど頑張り続けるので、身体に何かしらの不調があるなら休職や退職、転職も検討してみて欲しいところです。
身体が壊れれば、何もできないことを肝に銘じてください。
見栄を捨てて、自分と向き合う
生保総合職は結構な割合で外面(ソトヅラ)をめちゃくちゃ意識している人が多く、いや、それがほとんどだと言っていいと思います。
仕事として、そういうこと文字通り『見栄』を意識しないといけないのだけれども、『誰からどう思われるか』を意識して生きていくことって実は結構シンドイ。
ありのままの自分を受け入れて、自分と向き合っていく方が精神衛生上は健康的になれるし、やりがいとを感じられます。
だからこそ、メンタル的にシンドイと感じているなら、今すぐ見栄を捨てて、自分と向き合って欲しいです。
自分は何がしたいのかを見極める
僕は就活で、何となく『稼ぎたい』という理由で生保業界を選び、就職することができました。
でも、稼ぎたいだけならいろんな方法もあるし、やりたいことをしながら稼ぐ方法はいくらでもあります。
だから、何がしたいかを明確にして今後の人生プランを考えることをオススメします。
僕の場合は次の二軸で自分がしたいことを考えてます。
- Web系を通じて世の中に良いものを提供していく
- 英語を話せるようになって外国人と交流する
生保総合職を辞めてからは、これらを実現することができました。
今ではこのサイトで多少の収入があり、インターナショナルスクールでいろんな国籍の人と英語でコミュニケーションをとっています。
言いたいのは、やりたいことをして生きる人生はメンタル的にめちゃくちゃ楽しいです。
職種は変えずに業界を変える
自分と向き合って、生保総合職を辞めて、新しい仕事をする場合は『自分が今できること』で新しい会社でどんな活躍ができるかを考える必要があります。
生保総合職が自分の転職価値を考えながら仕事を探す場合、職種を変えずに業界を変えるとチャンスを見つけやすいです。
例えば、生保営業なら違う業界の営業職に応募してみることです。
不動産・人材・広告・インフラなど、ほぼすべての業界で営業職は必要とされています。
そして、生保で培われた営業スキルや経験などは他業界でも共通していることもあり、0からのスタートではないということも強みになります。
事務系(人事・システム・経営企画)でも同じことが言えます。
やりたいこと・挑戦してみたいことの方向性が定まれば、職種を変えずに業界を変えるという方法を取ることが最も効率的です。
生保総合職が転職するのに年齢は関係ない
転職するのであれば、年齢も多少は影響するものだと思いますが、個人的には年齢は関係ないとも思っています。
やりたいことをするのに年齢は関係ないと考えているからです。
子どもがいれば、自分だけの問題ではなくなるので、そこが大きな問題になるかと思います。
ただし、メンタルが崩壊するほどに追い込まれているのであれば、子どもがいてもいなくても関係ありません。
何度も書いたように身体が生きていくための資本です。
変化を求めるなら転職エージェントを活用しよう
転職するにせよ、しないにせよ、転職エージェントを使ってみるのはありです。
自分の市場価値とか、どういった可能性があるかということを教えてくれて、第三者的な意見をくれるのはありがたいからです。
生保総合職として、続けていくのが辛いのであれば、転職エージェントで自分の可能性を探すことも大事です。
転職エージェントを利用するメリットは以下の理由があります。
- 自分の理想とする生き方ができそうな仕事をプロの目で紹介してくれる
- 生保総合職の転職での活かし方を教えてくれる
- 歴々書の添削や面接対策をしてくれる
- 労働条件の交渉をしてくれる
- 上記を完全無料でしてくれる
生保総合職を辞めたい人のオススメ転職エージェント
僕自身もメンタル崩壊しそうで、退職する前、そして退職した後にも転職エージェントにいって色々相談に乗って頂きました。
自分のやりたいことについて転職のプロと相談できて、自分の人生の方向性をつかめたと思います。
個人的な経験から何社かのエージェントで話を聞いて、情報を比較することが大事だと思います。
僕の場合は5つの転職エージェントを使いましたが、オススメされる転職先は違うところもありました。
なので、転職エージェントは最低でも2~3社は使うべきです。
リクルートエージェント
こんな人にオススメ
- 年収アップも視野に転職したい人
- 色んな業界の大手・中堅企業に転職したい人
- 自分に有利な転職先を知りたい人
- 対象年齢は20~50代と幅広い
実際に利用した感想
- 自分の考えに合った仕事をすぐに紹介しくれた。
- 転職エージェントがどのようなサービスしてくれるのか知ることができた。
- 履歴書・職務経歴書の添削、業界情報の提供など、転職サポートが充実していた。
転職活動が初めてって人にはまず初めに行くべきところかなと思います。
丁寧に転職活動のやり方を教えてくれるし、手厚いサポートがあるので、自分の転職するイメージが初めての人でもわかります。
僕はリクルートエージェントで添削してもらった履歴書・職務経歴書を転職活動中はずっと使っていました。
DODA
こんな人にオススメ
- 手厚い転職サポートが欲しい人
- ベンチャー企業を業界関わりなく検討してみたい人
- どの求人が自分に合っているかをじっくりとカウンセラーと相談したい人
- 対象年齢は20~40代
実際に利用した感想
- 自分の生き方を理解してうえで、それに合致した求人を厳選して紹介してくれた。
- 多くの求人がある中で、プロ視点からある程度絞り込んでくれた。
- 面接での対応方法を教えてくれた。
業界的にリクルートエージェントの次に大きい会社です。
求人数ももちろん多いのですが、求人に対するアプローチの方法を明確に教えてくれた印象があります。
効率的な転職活動をしたい方にはオススメです。
JAC Recruitment
こんな人にオススメ
- 年収の高い職業に転職を希望している人
- 今の自分が過小評価されているんじゃないかと思う人
- 親身になってくれて対応して欲しい人
- 30~40代が対象年齢
実際に利用した感想
- 担当してくれる人が企業担当者でもあったからミスマッチが少ないと感じた。
(通常は企業担当者とキャリアカウンセラーは別)。 - こちらの意向をくみ取りながら、心強いサポートがあった。
- どのキャリアカウンセラーも他の転職エージェントに比べてレベルが高かった。
- 30代以上は『話を聞きに行った方が良い』と思うくらい情報の質が高い。
第二新卒エージェントneo
こんな人にオススメ
- 生保、いや金融業界以外に転職したい人
- 20代で転職を考えている人(特に2~5年目くらいの人)
- 細かいサポートが欲しい人
実際に利用した感想
- 20代に特化した会社なので、20代の転職をかなり理解しているため、安心感があった。
- アドバイザーのサポートが最も手厚くこちらの意向をかなりくみ取ってくれた。
⇒メール対応や電話対応も細やかに対応してくれました。そういう社員教育をしている印象を受けた。 - 自分の生き方に賛同してくれた。
第二新卒転職エージェントneoは20代の転職の穴場なのだと思います。
ここの担当者がとても良い印象だったし、自分の生き方について最も理解をしてくれた感じがしました。
ネットの情報があまり良くなかったのですが、ちゃんと自分の足を運んで行った甲斐がここにはありましたし、いくつか紹介もいただきました。
まとめ
この記事は長くなってしまったけど、言いたいことは以下のとおり。
- 生保総合職でメンタルが潰れる前に休む
- 見栄を捨てて、自分が何をしたいか向き合う
- 転職が必要なら転職する
何度も書きますが、身体を壊せば何もできなるので、本当にしんどければ休んで欲しい。
一度の人生なので、生保総合職にこだわる必要はない。身体さえ無事なら、やり直しは何度でもできることを覚えておいて欲しいです。