疑問くん
通信制の高校って楽しいの?それともしんどいの?正直、通信制の高校って印象良くないし、人生詰んだ感があるのですが。。
今回の記事では通信制高校の楽しさについて書いていきたいと思います。
僕は今、保育園(インターナショナルスクール)でマネージャーをしていますが、高校は通信制高校を卒業しています。
一応、経歴は以下のような感じです。
- 高校1年の時に高校中退
- 高校2年の時に通信制高校に入学
⇒一応『転学』という扱いらしい - 通信制の高校卒業
⇒2年で卒業しています(他の学校の友達と同じ18歳で卒業) - 1年浪人し関関同立の一つに入学(年齢的にも1浪と同じ)
- 準大手の生命保険会社(従業員規模は約8,000人)に入社し総合職として7年働く
- 広告代理店で少し働く
- インターナショナルスクールで働く⇒今
『通信制高校』というとあまり良いイメージを持っている人はいないと思いますが、僕自身の経験としてはめちゃくちゃ楽しかったです。
この記事を読むことで、次の2点理解できると思います。
- 通信制高校に通うとどういうところが楽しいのか
- どうやったら通信制高校を楽しめるのか
通信制高校が楽しかった理由①:友達ができた
周りを見渡せば、めちゃめちゃ暗そうなヤツかヤンキーしかいなかったし、僕の感覚では9割くらいがそんな感じの人たち。
同じクラスには60歳や70歳くらいの人も数名いました。
入学当初は不安だった
通信制の高校に入った当初、不安しかありませんでした。
さっき書いたような人が大半を占めるので「自分とはかなり違った人しかいない・・」という感覚でした。
僕も普通なやつかと言えば、少し変わっているけど平均的な人間な方だと思います。
類は友を呼ぶ
入学して同じクラスになった人とか、同じ授業を受けている人、部活や生徒会の人など色んな人と友達になることができました。
生徒数は当時で1,000人くらいだったので、自分と同じような感じの人が学校生活を送るうちに現れます。
ヤンキー過ぎず、暗すぎない人たちと仲良くなりました。
僕が通っていた通信制高校は月に1~2回程度のスクーリング(登校日)しかなかったのですが、学校がない日にも遊びにも行くようにもなりました。
通信制高校が楽しかった理由②:部活を掛け持ちした
僕は運動がとても好きだったので、部活に入ることにしました。
キッカケは何だったか忘れましたが、まったく経験のなかったバスケ部に入って、後に陸上部にも入りました。
- 2・3年:バスケ部
- 3年:陸上部
バスケ部と陸上部は高校総体のような大会もあり、基本的には定時制通信制の大会で、全日制とは別です。
最近では、区別がない部活もあり、サッカー部なら選手権大会、野球部なら甲子園に出場している通信制高校をよく目にするようになりました。
バスケ部
中学では野球部だったので野球をしたかったのですが、野球部がなかったです。
そのため、見学して参加させてもらったバスケットボール部に入ることになり、ここでも色んな友達ができました。
市の大会では2位(といっても8校程度)となり、県大会に出場することもできました。
女子バスケ部の先輩に恋しました。結果はフラれましたが、いい思い出です。
大学生になった時に焼き鳥屋のバイトを紹介してくれて、一緒に働いたこともあり、大学生活にも影響を受けました。
陸上部
高校3年生の時に先生から誘われて、陸上部の大会にも出ました。
レベルは高くないのですが、200m、走り幅跳び、4×400の3種目で県大会では1位になって全国大会に出場することができました。
初めて東京に行ったのがこの時で、4泊3日で大会に参加しましたが、ほとんど観光気分でした。
定時制通信制の全国大会なのですが、競技会場は国立競技場です。国立競技場のトラックを走るというすごい経験もできました。
結果的にメダルは取れませんでしたが、すべて入賞(8位以上)できたし、陸上部に参加してホント良かったと思っています。
部活では普段できない経験ができる
僕はスポーツが得意だったので、バスケ部や陸上部でしたが、何か得意なものがあるなら絶対に参加した方が良い。
文化部もあったと思いますが、そういった活動から貴重な経験や、人との出会いがあるからです。
スポーツが得意というワケではない男友達がマネージャーとして陸上部に参加していました。
しかも、全国大会に同行していたので東京観光も一緒にしたし、その後、大学進学希望という目標も同じだったので仲良くなりました。
彼のように何か得意なものがなくても、サポートという面で役割を果たすことで貴重な経験もできます。
通信制高校が楽しかった理由③:生徒会に入った
生徒会に参加したのも、面白かったし、個性が強いメンバーがそろっていたのが楽しかったです。
普通の高校生をしていたら絶対に出会えることがない人たちです。笑
全日制高校ではあり得ない生徒会メンバー
僕が通っていた当時、個性的な印象だったメンバーは次のとおり。
- キャバ嬢
- 漫画家の卵
- 自転車のロードレーサー
- 超絶陰キャのおじさん
確か生徒会も7、8人くらいでしていたのですが、普段では絶対に出会うことのないような人たちです。
でも、話してみると意外とみんなしっかりしていました。
生徒会で何を話し合ったのか覚えてませんが、楽しかったという記憶だけはずっと残っています。
学祭では司会もやった
通信制高校でも一応、学祭というものは存在していて、バザーや食品の販売も行っています。
たぶん、ほとんどが業者だったような気がするので、今思えば先生たちは手配するのが大変だったんだろうなと思います。
僕は中央の演題で、生徒会の自転車のロードレーサーと2人で司会をしました。
プロほど有名ではないにせよ、バンドが来ていて、初めての生でバンドの演奏を聞いたのでカッコ良いと思いました。
通信制高校が楽しかった理由④:自分のやりたいことに専念できた
この頃の自分は『大学に行きたい』ということが目標になっていました。
日本なんて所詮はまだまだ学歴社会なんだから『良い大学に行けば人生を有利にすすめられる』と本気で考えていました。
でも、僕はアホだった。
勉強に専念できる時間があった
勉強のやり方も分からないし、初めは机に座るところからがスタート。
毎日、家で勉強は集中できなかったので浪人生クラスがある予備校に行くことにしました。
代ゼミとか駿台とか有名な予備校では、現役クラスに行くように言われ浪人クラスは断られました。
浪人クラスでも受け入れてくれたYMCA予備校(僕が通っていたところはもうない)に通うことになりました。
僕が高校生だった頃、当時はまだまだ通信制高校が開かれたものではなかった。通信制高校に通う高校生をサポートしてくれるような予備校はなかった。今では通信制の高校そのものに大学受験をサポートしてくれる高校もある。良い時代になった。
予備校で浪人生のクラスに入った
結果としてYMCA予備校には2年半通うことになったので、もはや第二の母校です。
今考えると前半と後半に分けることができます。
- 前半(最初の半年と次の1年):勉強のやり方や習慣を自分なりに工夫
- 後半(最後の1年):学力を伸ばすことに成功
前半(最初の半年と次の1年)では全員が年上だったのですが、今までやってこなかった勉強のやり方が身についたと思います。
後半(最後の1年)は浪人生と同じ年齢。ここで、ようやく学力が伸びました。関西の私大では関関同立として有名な、立命館大学・関西学院大学に合格することができました。
父親からは浪人しているなら国公立くらいは受かって欲しかったと言われましたが、小・中の同級生から見ればかなり挽回した方なので満足しています。
通信性高校を楽しむために必要なこと
正直いって、これって正解があるわけではないですが、僕自身が感じたことを書きます。
- 自分のペースで生活する
- ちょっとだけ何かを頑張ってみる
- 今の自分を悲観しすぎない
僕が経験してきたように楽しめというのは無理な人も多いと思います。
通信制高校は自由度が高いので、それぞれの個性を活かせるような生活スタイルをするべきだと思います。
自分のペースで生活する
通信制高校に通うメリットとしては自分のペースで生活することができることです。
集団行動をさせられることもほぼないし、無理に誰かに合わせる必要もない。自分のやりたいことに集中できる環境を作れます。
とは言っても、昼夜逆転したような自堕落な生活を送れと言ってる訳ではないことに注意して欲しい。
やりたいことをする時間、もしやりたいことがなければそれを探す時間にするとイイ。
ちょっとだけ何かを頑張ってみる
自分のやりたいことがある人も、ない人も、誰もに共通しているのは『人間みんな怠け者』という点。
だからこそ、「これやってみたな」というものがあればちょっとだけ頑張ってみることをオススメしたいです。
例えば、僕は英語をずっとやりたかったけど、なかなか習慣化できなかった。
それで『1日1分だけ英語の勉強する』と英語学習が毎日継続できるようになり、英語が話せるようになりました。
ちょっとだけ頑張ることは意味のないように思えるけど、毎日やればかなり効果的です。
今の自分を悲観しすぎない
自信をもって通信制高校に通っているのであれば問題ないので、読み飛ばしてください。
ただ、現状でいくと、何かを失敗したから通信制高校に通っている人が多いと思います。僕もその一人だった。
高校を辞めた当時、『自分のできなかったこと』に目を向けることが多かったし、辛かったし、自分が嫌でたまらなかった。
でも、『自分に今からできること』に目を向けると気分が楽になった。シンドイこともあったけど、その分強くなれたと思っています。
『自分ができなかったこと』よりも『今の自分にできること』に目を向ける。大人になっても大事な考え方になるので、ぜひ身に付けて欲しい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
通信制高校のどういうところが楽しいのかとか、どうやったら楽しめるかが少し見えればうれしいです。
10代や20代の前半は悩みが多いし、他人と比較してしまうことで、親も自分自身も悩む時期だと思います。
僕も『僕はなぜアイツと比べてダメなんだろう』と10代の時はずっと考えていました。
でも、今は通信制高校に行ったことも含めて、色んな失敗があったから今の自分が楽しめています。
「悩むのが普通なのであまり気にしないで!」と過去の自分に言ってあげたいです。