新しく英語の教材を探している時に面白そうな英語教材を発見しました。それが『1000時間ヒアリングマラソン』です。
今までにオンライン英会話とか聞き流し教材とか、色々な教材をやってきたのですが、今回はヒアリングマラソンを実際に使ってみた感想を述べていきたいと思います。
「どうせありきたりな英語教材でしょ」と思っていましたが、僕が思っていた以上に優れた英会話学習ツールで正直おどろきました。
今回、この記事ではヒアリングマラソンの特徴や勉強方法、どういった人に向いているかお伝えしたいと思います。
1000時間ヒアリングマラソンの特徴
1000時間ヒアリングマラソンは一言でいうと『最強のリスニング教材』というべきかなと思います。
そもそもどういったものなのか?どういった特徴があるのか?ということについて、詳しく説明していきます。
1000時間ヒアリングマラソンとは?
アルク社が出版している120万人以上が実践してきた英語の通信講座です。
毎月『マンスリーテキスト』と『ENGLISH JOURNAL』が決まった頃に届くので、進研ゼミのような感じかなと個人的には思います。
ヒアリングマラソンが創刊されてから実に35年以上もたっていて、人気がある教材です。
これだけ長く続いているということは、今までに改良を重ねてきいていて、色んな人の知恵や工夫が詰まっている教材だといえます。
英語学習を習慣化
ヒアリングマラソンでは年間で1000時間英語に触れることを目指します。
ヒアリングマラソンで軸になるのは『マンスリーテキスト』と『ENGLISH JOURNAL』の2つです。この二つを軸が英語学習の軸になります。
そして、それ以外にも映画や洋楽などあらゆるジャンルの英語を肌で感じることで、1000時間を超える英語に触れる機会を作っていきます。
「学習+楽しむ」というイメージです。
『マンスリーテキスト』と『ENGLISH JOURNAL』以外の英語に触れる機会について、ヒアリングマラソンでは次のようなことが挙げられています。
- 映画やドラマ
- YoutubeやTED
- テレビの英会話講座
- ニュースの2ヵ国語放送
- 海外メディアのニュース
- 英語のPodcast番組
- 英語のAudible作品
- 洋楽(英語の歌)
- 英語セミナーやイベント参加
- 英語のラジオ放送
- スマートフォンの言語を英語に設定
- 英会話スクール
- オンライン英会話
- SNSで英語のやりとり
- 通訳ガイドやボランティアに挑戦
- 辞書や文法書で調べもの
- 発話練習や音読
- ディクテーション
- 単語学習
ヒアリングを中心とした英語学習法が身に付く
文字通りヒアリングマラソンはヒアリングに特化した学習を行っていきます。マンスリーテキストにはヒアリングの学習方法が記載されています。
- シャドーイング
- ディクテーション
- 音読
- オーバーラッピング
- リピーティング
- リプロダクション
ヒアリング中心ですが、それに派生した形でスピーキング、リーディング、ライティング、文法・単語、発音も同時に学べるように構成されています。
どれも有名な学習法ですが、どんな効果があって、どういう力に結びつくのかがテキストで分かりやすく解説されています。
TOEICなどの試験対策をするにしても、これらの学習方法を知っていればかなり心強いです。
つまり、ヒアリングマラソンをすることで他の教材などでも活かせる学習技術を身につけることができます。
ナチュラルな会話音声と英語圏の日常がテーマ
『マンスリーテキスト』や『ENGLISH JOURNAL』をやっていくと、会話形式の内容やインタビューが多いなと気づきます。
僕は日常で英語のネイティブの先生とも話す機会も多いのですが、ヒアリングマラソンの教材は普段英語で話す内容に似ていると感じます。
まあ、教材なので難しいところも多いのですが、教材っぽさを感じないところが気に入っています。
そして、それぞれのテーマがアメリカやイギリスなどの英語圏で日常話されているような内容です。
英語を学ぶというだけではなく、欧米の文化を知ることができるので、とても興味がそそられる内容となっています。
ヒアリングマラソンを始める目安
1000時間ヒアリングマラソンは基本的に中級者以上が対象となっていて、TOEICで言うと550点以上、英検準2級以上の人が対象となります。
「いや、俺全然レベル足りないやん」っていう人は諦めないでください。英語の初心者に対応し、『ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!』というものがあります。
こちらは英検4級以上、TOEIC300点以上の人が対象となるので、アルファベットが書けないってレベルじゃなければほとんどの人がこのレベルに該当すると思います。
こちらは1日30分の学習を目標としているので、ちょっと英語が分かってきたかなという人でもOK。初心者の方はまずはこちらを試してみて、そのあとに1000時間ヒアリングマラソンをやってみるのが良いでしょう。
また、ビジネスに対応した『ヒアリングマラソン ビジネス』も用意されています。こちらのレベルはTOEIC500点以上、英検準2級以上が対象で、1日30分の学習が目標となっています。ビジネスに特化した英語を学習したいのであれば、こちらをしましょう。
ヒアリングマラソンの注意事項
ヒアリングマラソンだけで、英語を話せるようになることは難しいです。英語は結局相手があって、話せるようになることができます。
英語を話せるようになりたいと考えているのであれば、オンライン英会話など一緒にするようにしましょう。
ただ、ヒアリングマラソンは『聞く力を伸ばす』『英語の知識をつける』ことにとても良いです。この2つを伸ばしていけば、スピーキングは慣れの問題なので、すぐにできるようになるでしょう。
この記事を書いたときにはなかったのですが、オンライン英会話とヒアリングマラソンがセットになった「1000時間ヒアリングマラソン英会話」というコースもできたようです。さすがアルクさんと思いまいしたが、1ヶ月に1回だけなので、別のオンライン英会話を取り入れた方が良さそうです。
ヒアリングマラソンと一緒に英会話
文法の知識や単語がある程度あるなら、オンライン英会話で会話の練習をヒアリングマラソンとするのはかなり効果的だと思います。
『ヒアリングマラソン×毎日オンライン英会話』は最強の組み合わせだと思います。
初心者におすすめのオンライン英会話比較ランキング【探し方のコツ】
「いきなりオンライン英会話をするのはちょっと。。」と不安な人は瞬間英作文をしてみてください。
瞬間英作文をはじめにするのが良いかなと思います。僕も瞬間英作文を2冊して、これでかなり話せるようになりました。
【具体的な使い方】英語を話すために『瞬間英作文』は必須です。1000時間ヒアリングマラソンの使い方
最初は冒頭から順に
初めの2カ月はヒアリングマラソンのやり方通りで学習していきます。まずは、マンスリーテキストをやりきること。
マンスリーテキストだけでもかなりのボリュームがあります。ここで重要なのは学習技術を身につけることをはじめの2か月は意識すべきです。
2ヶ月後には『シャドーイング』『ディクテーション』『オーバーラッピング』などの一通りのリスニングから学習する方法が身についているはずです。
3ヶ月目くらいからは気が乗らないトピックは別にやらなくてよいです。「これの方法が効果ありそうだな」と思った方法で好きなトピックから行っていきましょう。
超効果的!音声レコーダーを使う
これはヒアリングマラソンだけに限ったやり方ではないですが、効果的な学習方法をお伝えします。
ICレコーダーもしくはスマホの音声録音機能を使うやり方です。僕はICレコーダーを常に持ち歩いていますが、自分の声で英単語、フレーズなどを入れています。
それを歩いて移動する時や通勤時などで何度も聞くことで記憶を定着化させていきます。
ヒアリングマラソンで覚えたいと思ったフレーズや単語などがあれば、自分の声で録音して記録しておきます。
すべての単語やフレーズ、文法をする必要はありません。知らない単語や気になるフレーズが中心です。1トピックで3~5つくらいやれば十分です。
レコーダーを使った単語・フレーズの覚え方
僕がしている基本的な使い方は以下の通りです。
単語の場合は「綴り、単語、意味、例文」という順番でレコーダーに自分の声をいれていきます。
例えば”acquire”だと、「A・C・Q・U・I・R・E、acquire、~を習得する、It takes a lot of time to acquire one language」という感じです。
最初に一つ一つのアルファベットに単語を分けるのは綴りを覚えるためです。
フレーズの場合は「フレーズ、意味、例文」です。
例えば、”bank on”だと、「bank on、~を当てにする、I wouldn’t bank on it」という感じですね。
こんな人にオススメ
ここからは、こういう人に1000時間ヒアリングマラソンは向いているということをお伝えします。
英語学習を習慣化したい人
英語は『継続』が大事。これは紛れもない事実です。やり方がどうあれ『継続』し『習慣化』ができれば英語力は伸びます。
どうやって学んでいくかは二の次です。それだけ『習慣化』は学習目標達成の重要なファクター。
1000時間ヒアリングマラソンではどうやって習慣化していくかということも一つのテーマに掲げています。僕はここがすごくいい点だなと思っています。
英語学習を『習慣化』するためにいろんなコツを与えてくれます。英語を生活の一部にしたい人にとってヒアリングマラソンはオススメです。
英語の勉強方法を知りたい人
先ほど、お伝えした通りヒアリングマラソンを1~2ヶ月やればヒアリングの英語学習方法を習得できます。
これは英語学習者にとって短期的ではなく長期的なメリットです。今後、TOEICなどの英語検定試験を検討している方にとってもメリットが大きいはず。
「どうやって英語を勉強していけば良いのか分からない」という人であれば、半年はやるべきです。
海外の生活に興味がある人
海外の生活に興味がある人、留学に興味を持っている人もヒアリングマラソンは良い教材です。
ヒアリングマラソンでは英語圏で話題になっているニュースや映画などがそのままテーマになっています。
情報を入手するという意味でも参考になる部分は多いです。
ジャンルはかなり広いので海外で話題になっていることを耳に入れておくと、外国人との会話のネタにも困らないと思います。
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こういう人は向いていない
- 英語がまったくダメな人
- 自発的に学習できない人
- 時間があまりとれない人
英語がまったくできない人
ヒアリングマラソンは初心者でも大丈夫だと思いますが、英語が全くダメな人にとっては不向きです。
少なくとも中学レベルの文法と語彙は知っておくことをオススメします。中学レベルの英語を覚えるためには『 スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)』が良いのかなと思います。
英語学習の初心者向けに『ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!』もあるとお伝えしましたが、基礎能力は大事です。こちらをするにしても、中学英語から復習する方が◎。
自発的に学習できない人
自発的に学習できない人は難しいでしょう。
ヒアリングマラソンは聞き流すための教材ではないので、積極的に取り組む必要があります。自分であれこれ考えながらする必要があるので、自発的に取り組めなければいけません。
時間があまりとれない人
ヒアリングマラソンは1日に3時間、少なくとも1時間30分を日々の生活に取り入れる必要があります。
すでにやることが多すぎて、1時間30分も時間が取れないとなると、途中で挫折する可能性があります。時間に余裕が出てきてからヒアリングマラソンをするようにしましょう。
まとめ
この記事ついて、ざっくりまとめると以下のとおりです。
- ヒアリングマラソンは35年以上歴史がある色んな人のアイデアがつまった最強リスニング教材。
- 英語を習慣化することを目的とするために使用する。
- 英語学習方法を身につけることで、英語学習力そのものを高めることができる。
- レコーダーを使いながら学習効果を高めていく。
- 会話をするならオンライン英会話も取り入れる
ヒアリングマラソンはリスニングに特化した英語の通信講座です。
これから英語学習を始めたい人も伸び悩んでいる人も英語力を伸ばすキッカケをつかめるでしょう。
ヒアリングマラソンは基本的に1年コースとなっています。「続けられるか不安・・・」という方は6ヶ月コースもあるので、そちらを試してみてはいかがでしょうか?