Gimonさん
今度トルコに旅行するのですが、事前に知っておいた方が良いことってありますか?
トルコへ旅行に行く前に食べ物や世界遺産について調べるかもしれませんが、僕はそれ以上に日本とトルコの間に起きた歴史を知っておくべきだと思います。
この記事を読んだ後に、トルコと日本が最良のパートナーである理由が分かります。
僕自身はトルコへ行ったことがありませんが、マルタ留学をしたことがあり、多くのトルコ人と話す機会がありました。宿泊していたアパートにも2人のトルコ人とルームメイトでした。
彼らは僕らが思っている以上に日本について詳しいです。
その経験も踏まえて、この記事ではトルコ人に会ったり、トルコに行く前に日本人が知るべきことを書いていきます。
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トルコ共和国
まず、トルコについて簡単に紹介します。
人口は約8,000万人、国土面積は日本の約2倍ほどの大きさです。公用語はトルコ語。首都はアンカラですが、最も大きい都市はイスタンブールです。世界遺産であるカッパドキアが有名で、気球で楽しむツアーに人気が集まっています。
宗教はイスラム教ですが、他のイスラム圏の国とは異なりそれほど厳格ではありません。イスラム教の女性はヒジャブという頭から覆いかぶさる服装を着ますが、トルコの女性は着ていない人も多くいます。
日本人が知るべき史実
マルタ留学では、トルコ人から日本のことをよく聞かれましたが、次に書く内容はトルコ人ならだれでも知っている話です。
でも残念ながら、日本で知らない人も多いので、トルコ人に会う前や旅行する前は必須の知識としていれておきましょう。
エルトゥールル号遭難事件と日露戦争
和歌山県ではほとんどの人が知っているとても有名な話です。
1890年(明治23年)、オスマン帝国から親善訪日使節団656人が日本に派遣されました。
その後、トルコに帰国する際に、紀伊半島の沖合で台風により沈没するという事件がおきます。500名以上の人が亡くなるという大惨事でした。
しかし、それを知った現在の和歌山串本町の住民たちが必死の救助と介抱をしたことにより、69名の命が助かります。この出来事は、トルコの教科書に載ったこともあるほどトルコでは有名な話です。
それからしばらくして、満州・朝鮮の支配権をめぐり日露戦争(1904~1905年)が起こり日本が大国ロシアに勝利します。当時トルコは常にロシアの脅威にさらされていたため、トルコでもこの戦争は話題になり、日本という国がトルコに知れ渡りました。
イランから日本人を救出
1985年、イラン・イラク戦争が本格化します。
イラクのサダム・フセイン大統領が、今から48時間後に「イラン上空を飛ぶすべての飛行機を撃ち落とす」と突然の宣言が出されます。
その時、イランには日本人215名が取り残されていたのです。つまり、48時間以内に日本人をイランから救出しなければ、何が起きるか分からないという状況におかれました。
日本は自国の航空会社に救助を要請するも危険を理由に救援機は飛びませんでした。そして、他国も自国民をイランから救助することに精一杯。
この絶対絶命の状態を救ってくれたのが、トルコです。
トルコは日本大使館の要請を受けて、イランの首都テヘランまで救援機を送り込みます。イランには多くのトルコ人が取り残されていたにも関わらず、日本人を優先して救助しました。
日本人から感謝の言葉を述べられた駐日トルコ大使は「これはエルトゥールル号のお返しだよ」と伝えたという話も残っています。
※日本とトルコの合作でこれらの出来事が2015年に映画化されています。日本語の題名は『海難1890』、英語の題名は『125 YEARS MEMORY』。予告編だけでも泣けます。
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これだけでは終わらないトルコと日本の関係
大きな2つの事件で命を懸けて助け合った日本とトルコ。さらに話が続きます。
1995年に起きた阪神淡路大震災を経験していた日本は、震災対策に力を入れていました。1999年、トルコ北西部大地震が発生します。日本は世界に先駆けて国際救急支援隊を派遣し、緊急物資の提供などを行います。
2011年、東日本大震災ではトルコからの救援だけではなく、多くの在日トルコ人ボランティアが支援活動を行ってくれています。
こういった、お互いに助け合う日本とトルコの関係はエルトゥールル号事件以降続いてきました。
僕は神戸出身ですが、30代のトルコ人ルームメイトから阪神淡路大震災のことを聞かれたことにビックリしました。トルコ人の日本への関心度の高さは凄いです。
意外と知らないトルコの特徴
ここからは日本人が意外と知らないトルコの実情について書いていきます。
アルコールがめっちゃ好き
イスラム教はアルコールと豚肉を口に入れることが禁止されています。
僕の友達はUAE人はアルコールも飲みませんし、豚肉も食べません。
しかし、トルコ人はアルコールを良く飲みますし、たまには豚肉も食べるそうです。イスラム教を主とする国の中では一番戒律が緩いという印象です。
マルタにいて、トルコ人と食事をする機会も多かったのですが、アルコールを普通に飲みます。何ならビールを飲みすぎて酔いつぶれている人もいるほどでした。
アラブ人ではない
トルコ人はアラブ人ではないからです。
じゃあ、アラブ人ってどういう人なの?というと「アラブ語を話す民族」のことです。
トルコはトルコ語を話すので、アラブ人ではありません。
これは気を付けて欲しいのですが、トルコ人に「あなたたちはアラブ人でしょ?」とうとムッとされます。
僕はクラスメートの女の子に「最近トルコ人がアラブ人じゃないって知った」というとビックリされました。
この女の子には広島と長崎に原爆を落とされたけど、アメリカのことを憎んでいないの?と言われました。何も言えなかったことを覚えています。(むしろ日本人はアメリカが好きなのですが、、、)
英語は苦手
トルコ語の文法は日本語に似ています(私も詳しくないですが)。
英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語などはインド・ヨーロッパ言語と言われ、比較的言語が共通しています。
ただ、トルコ語はインド・ヨーロッパ言語の系譜から外れます。むしろ、文法は日本語や韓国語に近いんだそうです。
もちろん、英語を話せる人もいますが、日本人のように英語学習は苦労するようです。
まとめ
今回は『トルコと日本の歴史的関係』と『意外としらないトルコの特徴』を書きました。以下にまとめてみます。
- 1890年
日本はエルトゥールル号遭難事件でトルコ人を救出し、日露戦争でロシアに勝ったことでトルコで有名になった。 - 1985年
イラン・イラク戦争が本格化し、トルコ航空は自国民ではなく、イランに取り残された日本人を優先して助けた。 - それ以降
1995年の阪神淡路大震災、1999年トルコ北西部大地震、2011年東日本大震災の大きな災害時にお互い助け合っている。
- アルコールが意外と好き
- アラブ人ではない
- 英語は苦手
これくらいの知識があれば、トルコ人と話す時に恥ずかしい思いをしなく済みます。また、彼らの意外な特徴も知っていれば、楽しみ方も変わります。
是非トルコ人と楽しい会話をしてみてください!
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